EQM-35 ProのDECガイドはなしに
赤緯(DEC)のガイドが一方向でもハンチングが起きる
前回は、PHD2の一方向ガイドを北にすればよいのか南にすれば良いのか分からなくなったと書きました。説明書とは逆のように思えました。しかし、軸の設定(Axes)を変えると逆になることが分かりました。RA/Decとdx/dyでは南北が逆になりました。RA/Decにすると、Decが南に行く場合はガイドをNorthに、北に行く場合はSouthにすればよいのです。どうも基本的なところが、いろいろと抜けています。
8月1日になって、ようやく星が少し見える(といっても10時を過ぎても木星と土星しか見えないひどい空ですが)ようになりましたので、テストを兼ねて撮影開始です。
最初の25分ほどはうまくいっていますが、最後から7分前のところで大きくハンチングしています。
次のグラフは、Southを指定していたのですが、その後は南へ緩やかに下がっていきます。結局ガイドは「なし(Off)」と同じ状態になってしまいます。下のグラフでは0ピクセルから-4ピクセルまで、約40分かかっています。1回の撮影を短く2分としましたので、1画像当たり平均0.2ピクセルずれていることになります。これなら問題はないのではないでしょうか。北極星の見えない場所で使う、赤緯のバックラッシュの大きい非力な赤道儀では、これが適切解なのかもしれません。
たて座 M11 野鴨星団
昨年、ポタ赤とオリンパスE-M5 IIで撮ったものと比較するため、もう一度撮影してみました。
上のオリンパスの露出時間が約10分、下のASI 294 MCが40分ですので、294
MCがもっと良く撮れていても良さそうな気がします。空の状態がひどかったのでしょう。
いて座 M28 球状星団
初めて撮った、いて座の小さな球状星団です。小さい画像では良く見えないので、4分の1ほどにトリミングしています。
ASI 294 MCの向き
ここまでやってきて、どうも画像の南北が毎回逆になっていることに気づきました。前もそうだったのですが、撮影中に90度回転させる方向を間違えたのだと思っていました。そこで、翌日の昼のうちに試しに撮影してみました。
外の木のてっぺん付近ですが、このときのカメラの位置はこのようになっています。
これまでは、文字が読めるように、ケーブルを差し込む方を上にしていました。それが逆だったのです。どうして常識的な設計にしなかったのでしょうか。こんなこと、どこかに書いてあったでしょうか。と言っても始まりません。自分の思い込みの激しさにあきれてしまいます。年を取るといろんなことが起きるようです。
これから
しばらくは、DECのガイドなしでいこうと思います。ポタ赤と同じようになってしまいますが、それでもかまいません。なにより自動導入の便利さは代えがたいものがあります。ポタ赤時代は、撮影してはAstrometry.netへ送ってソルビングをしてもらい、目的の場所へ行くのに40分ほどかかっていました。それが、APTを使えば3分ほどで画面の中心に持ってきてくれます。実は値段も、前の二つのポタ赤と同じか、少し安いくらいなのです。
BorgのフラットナーアダプターM57→M49.8ADSS
【7923】に52mmのフィルターネジがあることが分かりました。やはりBorgの52→48mm変換アダプターでIDAS LPS-D1 M48mmが付けられます。これまでは、Astronomik EOS Clip-Filter CLSを使っていましたが、これが非改造カメラ用だったようです。どうも赤カブリがひどいと思っていました。これからは、EOS Kiss X5 SEO-SPとZWO ASI 294MCの2台体制で、双方の特徴を探りたいと思います。
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