投稿

9月, 2022の投稿を表示しています

L-eXtremeとIDAS NBZの比較

イメージ
Optolong L-eXtreme デュアルナローバンドフィルターの輝星ハロは、その星雲画像に対して処理をすることで、かなり効果的に除去できることを確認しました。しかし今回は輝星が1個だけでしたが、これが多くなるととても手に負えなくなりそうです。 そのため急遽、ハロが少ないという評判の IDAS Nebula Booster NBZ を購入して比較してみました。 NBZ では全くハロが出ない L-eXtreme で 8 月 19 日に撮影した 56 分の画像と、 8 月 31 日にちょうど同じ時間だけ撮影したものを比較してみます。次の左が L-eXtreme 、右が NBZ で、 DBE で簡単に背景むらを取り除いてノイズ処理をしたものです。 NBZ の半値幅が 12nm と L-eXtreme の 7nm より広い分、光量が多くなりコントラストが高まっているように思われます。心配した、光害による目立った背景むらはないようです。 輝星付近を拡大すると、左の L-eXtreme にあるハロが、右の NBZ では全く見当たりません。全く同じ撮影時間ですが、 NBZ では輝星が明るく大きくなっていますし、L-eXtremeにはない多くの微恒星が確認できます。 L-eXtreme と NBZ の画像をインテグレーションする ハロ処理をしていないL-eXtreme の画像と、後で撮影した NBZ の画像とを、そのままインテグレーションしてみました。トータルで 160 分の画像です。まだ撮影時間は少ないものの、少しずつ星雲の構造が見えるようになってきたと感じます。 興味深いのは、輝星のハロがほとんど分からなくなっていることです。次の左がハロ処理をしていない 104 分の L-eXtreme 、右がこれに 56 分の NBZ を加えた 160 分画像の輝星付近です。 これから IDAS NBZ フィルターだけで良いのでは、という結論になりそうです。同じ明るさの LED 光源で同じ条件でフラットを撮影すると、 L-eXtreme では 0.45 秒掛かりますが、 NBZ では 0.2 秒で済みます。これは、 NBZ では