ASCOMでSynScan


AZ-GTiはまだ赤道儀化できていませんが(ウェッジが届いていないので)、経緯台で試行しているうちにいろいろと学ぶことがありました。SynScanASCOMで動くことです。EQM-35 Pro用にSynScan WiFiを買っていましたが、① ベランダからの撮影では13スターアラインメントはほとんど使えない、② ハンドセットを無線化しただけで使いづらい、③ パソコンでインターネットが使えなくなる、ということから使っていませんでした。

AZ-GTiをパソコンから動作させるには、SynScanASCOM用ドライバー(setup_synscan_app_ascom_driver_123)を入れます。これで、ステラリウムから、アライメントと自動導入ができます。ということは、EQM-35 ProSynScan Wifiでも、同じことができるはずです。

EQM-35 ProSynScan WiFiの設定
まずは念のためファームウェアのアップデートをしました。対象は次の二つです。左がローダー、右がファームウェアのアイコンです。
① モーターコントローラーファームウェア

SynScan WiFiファームウェア

次に、SynScan Proの「設定」「Wifi設定」でステーションモードを有効にしておきます。これで、パソコンでインターネットが使えるようになるのだと思います(たぶん)。


ステラリウムの設定
まずスマホでSynScan Proを起動して、SynScan Wifiに接続しておきます。このとき、パソコンでSynScan Proを起動しておく必要はありません。次にステラリウムスコープを起動し、Select mountアイコンで、ASCOM. SynScan Mobile Telescopeを選択して、Connectします。なお、Ctrl+1で導入、2で同期、3で導入中止のホットキーとしています。

次の画面は、これまでのEQMODを使った接続です。左のEQMODSynScanに置き換えられたわけです。

ステラリウムの望遠鏡の設定を見ると、次のようにScope(導入)、Sync(同期)、Cancel(導入中止)の三つの望遠鏡が接続されているのが分かります。

ステラリムスコープを使わないで、ステラリウムだけで望遠鏡と接続することは確かにできます。しかし、導入はできても同期と導入中止ができません。望遠鏡の設定は次のようになっていて、SyncCancelに接続できていないのが分かります。これはなぜなのでしょう?パソコンでSynScan Proを起動しておいてもダメです。

結局、ステラリウムスコープからステラリウムを起動し、次のようにスマホのSynScan Proで、導入後の微動とホームポジションへの移動(ハイバーネート)をするということになりました。

これで不要になったのが、次のEQDirectケーブルと、ゲームパッドです。USB2口が空きました。

これから
まだ実際には試していないので、今日晴れれば検証してみます。また、オートガイドで使っているQHY5L-IIM+ミニ・ガイドスコープセットをファインダーとして、つまりAstro Photography ToolAPT)の自動導入のスコープとして使えるかどうかも試してみます。これができれば、ドットファインダーと光学ファインダーも不要になります。これまでは、主鏡のピント合わせのために最初だけドットと光学ファインダーでアライメントが必要だったのです。最初から無限遠にピントを合わせているQHY5L-IIMであれば、すぐにでもAPTPoint Craftが使えるはずです。


※追記(2019/9/24)
EQM35 ProSynScan WifiASCOMでコントロールするのは、うまくいきませんでした。うまくいくこともあるのですが、しばらくして導入や同期をしようとすると、Conversation Timeoutのエラーメッセージが繰り返し出て、先へ進まなくなります。ついには、スマホのSynScan ProからSynScan Wifiに接続できなくなりました。パソコンでSynScan Proを起動すると接続できるのですが、導入はできるものの、同期と導入取り消しができなくなります。

USB3.0を使っているせいではないかと思い、接続を切り離して部屋の中で試してみましたが、やはりConversation Timeoutが出ます(部屋の中の他のパソコンでUSB3.0を使っていたせいでしょうか?)。今度は、AZ-GTiSynScanを試しましたが、パソコンでSynScan Proを起動しないとステラリウムがAZ-GTiに接続できず、従って導入はできるものの、同期などはできませんでした。回避策を調べてみます。とりあえずは、EQM35 ProでEQDirectケーブルを復活させます。


また、次のブログで書きますが、Astro Photgrahy ToolAPT)のポイントクラフトによる導入は、SynScanではうまくいきませんでした。赤道儀にAPTから接続した瞬間にフリーズしてしまいます。これについてももっと調べてみます。


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