PixInsightの星の色とHαフィルター

ここ数日PixInsightの練習をしていて、星に色があることがようやく理解できるようになりました。また、これまでに撮った画像の再処理をしているうちに、強調処理もほどほどでよいことが少しずつ体感できているように思います。

昨日ようやく撮影できましたので、過去のものと比較してみます(踏切事故の撮影ヘリコプターがしょっちゅう横切り、結構ボツが出てしまいました)。

ペガスス座M15球状星団

最初は、8月8日にEOS Kiss 5(SEO SP)+IDAS LPS-D1(64分)で撮影し、FlatAide Proとステライメージ8で処理したものを、半分ほどにトリミングしたものです。


ほとんどの星が、青緑がかった色をしています。これはもちろん、道具が悪いというより、使い方を知らない私のせいです。

次は、ベランダの天井にかかったり、ヘリコプターの写ったものを除いたりして、28分しか撮影できなかったものです(ASI 294 MC+SIGHTRON Quad BP)。



青とオレンジがかった赤色の星がはっきりと区別できます。色の調整は全てPhotometricColorCalibration(PCC)にお任せです。後は、星マスクを作って、多少星の彩度を上げた程度ですので、本当に楽です。


みずがめ座NGC7293らせん星雲

11時頃になるとヘリコプターも飛ばなくなり、月も落ちてきましたので、80分ほど時間をかけて、初めてらせん星雲を撮ってみました。最初がトリミングなしです。

左上の星がそろばんのコマ状にゆがんでいます。フラットナーからの撮像素子までの距離が合っていないのだろうと思います。次は、等倍に近くトリミングしたものです。




PixInsightに組み込んだStarNet++で星雲マスクを作って反転させ、RangeSelectionでファジーにし、MultiscaleLinearTransformで作った星マスク(同様にファジーにし)と、PixeMathで比較明合成して、星雲だけのマスクを作ります。それで星雲のノイズリダクションをして彩度を少し上げました。これでよいのかどうかわかりませんが・・・(毎日が試行錯誤です)。

これから

AstroBackyardのTrevorさんが、通常のデジカメでHαフィルターを使うのが効果的だというブログをアップしていたのが気になります(https://astrobackyard.com/dslr-ha-filter/)。それをRGBイメージと結合する方法も紹介しているのですが、PhotoshopでHαのR画像をコピーし、RGB画像のRに手動で回転・拡大・縮小して位置合わせをして、重ね合わせるというものでした。これは面倒です。PixInsightで自動で合成する方法はないものでしょうか。

調べているうちに、PixInsightのあるチームが、きれいなナローバンド画像とノイズの多いブロードバンド画像を自動的に合成するプロセスを開発したという記事を見つけました(https://pixinsight.com/tutorials/narrowband/)。ほかにもCOMBINE HA DATA TO AN RGB IMAGEといサイトで(面倒そうですが)方法を説明していました。早めにフィルターを購入して試してみたいと思います。



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