APTでQHY5L-IIMを電子ファインダーとして使う
前回のブログに書いたように、ASCOMからWiFiでSynScanの赤道儀を完全にコントロールすることには失敗しました。その代わり、オートガイダーのQHY5L-IIM をAstro Photgrahy Tool(APT)で電子ファインダーとして使い、ドットファインダーと光学ファインダーを取り外すことには成功しました。これで鏡筒がやや軽くなり、セッティングはだいぶ楽になります。
QHY5L-IIMのドライバー
通常のドライバーではなく、次のものが必要なことは前のブログに書いたとおりです。
・QHYCCDASCOM-Capture-StarSenseSci-V0.1.51.21.exe
APTは複数起動できますので、最初にZWO ASI 294 MC Proを接続しておき、冷却しておきます。次にもう一つAPTを起動し、ASCOM Cameraを選択します。
ASCOM Camera Chooserで、「QHYCCD-Cameras-Capture」を選択します。その上の通常のドライバーである「CMOS QHY5 Camera」ではうまくいきません(このやり方は海外のサイトに書いてありました)。
明るい星の導入
QHY5L-IIMをライブビューで確認してみます。ゲインは10以下が良いということですので9に、露光時間は1秒にしています。ヒストグラムを出しておき、Auto-Str Rをチェックしておきます。薄雲が流れていますが星はしっかり見えます。
ステラリウムで調べて、一番明るい星をAPTのポイントクラフトで指定します。この場合は、フォーマルハウトにしています。
撮影が始まり、プレートソルビングをして再度導入し直して補正してくれます。CCDカメラは、プレートソルビングにほとんど時間が掛からず、導入から補正まで1分も掛かりません。
導入と補正が終わると、フォーマルハウトが次のように中央に来ます。ここでファインダーとしてのQHY5L-IIMの役割は終わりで、次はPHD2に引き渡します。
主鏡のBorg 71FLのライブビューで確認します。フォーマルハウトは次のように中央からずれていますが、これは仕方がありません(QHY5L-IIMはファインダー台座に取り付けていますので、調整ができません)。ドットファインダーと光学ファインダーでもここまでが関の山です。なお、この画面はピントを合わせた状態のものです。
ここでピント合わせをします。必要ならばここで中央に導入して同期します。
これから
ステラリウムで導入し、不自然な姿勢でファインダーをのぞき、ゲームパッドで補正をして同期していたのが、嘘のように楽になりました。
QHY5L-IIMはSharpCapでも動作しますので(ASCOMを使わずに)、電子極軸望遠鏡としても使えるはずです(おそらく)。1台3役で活躍してくれるのではないでしょうか。
前回のブログで書きましたが、APTはASCOM Mobile Telescopeに接続すると、ストールしてしまいます。何とかこれを解決し、AZ-GTiを外へ持ち出しても、QHY5L-IIMをファインダーとして使えるようにしたいと思います。
(※追記 2019/9/26)
APTはデスクトップパソコンからは正常に使えます。違いはメモリーの大きさ(20GB対8GB)とCPUの差ですが、APTはそれほどメモリーを食っているわけではなさそうです。こうなったら、SynScanをあきらめて有線でつなごうと思います。自作は無理なので、ちょっと高いですが、Lynx Astro FTDI EQDIR USB Adapter for Sky-Watcher AZ, GTi Mounts(約27ポンドですが、送料を入れると5000円近く)を注文しました。
※追記(2019/9/30)
ステラリウムからSynScan経由で同期ができないことは、海外のサイトでも話題になっていました。SkyWatcherからの回答では、ツースターアライメントをした後ならば可能とのことで、いずれバージョンアップでいつでも同期できるようにするとのことでした(2018年8月時点)。AZ-GTi用のEQDirectケーブルの到着を待って、SynScanを使わないようにしたいと思います。
今日のテストでは、APTからSynScan接続がノートパソコンでもうまく行きました。前回は経緯台モードで試したせいかもしれません。APTの同期機能(Syncボタン)を使えば、ステラリウムにも反映されることも分かりました。とりあえずはこれで試してみたいと思います。
※追記(2019/10/8)
Lynx Astro FTDI EQDIRケーブルは、SynScanのシリアル接続で使うものであり、SynScanは必要でした(次のブログをご覧ください)。
※追記(2019/9/30)
ステラリウムからSynScan経由で同期ができないことは、海外のサイトでも話題になっていました。SkyWatcherからの回答では、ツースターアライメントをした後ならば可能とのことで、いずれバージョンアップでいつでも同期できるようにするとのことでした(2018年8月時点)。AZ-GTi用のEQDirectケーブルの到着を待って、SynScanを使わないようにしたいと思います。
今日のテストでは、APTからSynScan接続がノートパソコンでもうまく行きました。前回は経緯台モードで試したせいかもしれません。APTの同期機能(Syncボタン)を使えば、ステラリウムにも反映されることも分かりました。とりあえずはこれで試してみたいと思います。
※追記(2019/10/8)
Lynx Astro FTDI EQDIRケーブルは、SynScanのシリアル接続で使うものであり、SynScanは必要でした(次のブログをご覧ください)。
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