三脚の開き止め自作


SkyWatcherの標準の三脚は、しっかり作らえていて良いのですが、重さが5.7kgもあります。また、北が固定されているため、望遠鏡がベランダの中ほどから先へ置けません。撮影できる範囲が限られてしまいます。

そのため、SkyWatcher赤道儀アダプターが付いた、軽量で北の位置が変更できる、サイトロンカーボン三脚(SCT-53/AD-SW se)を購入しました。重さはわずか2,140gで、3.5kgの軽量化が図れました。三脚には赤道儀をいつも付けているため、ベランダへの移動とはいえ、だいぶ楽になりました。また、開き止めがないために三脚をすぼめることができ、出し入れがいっそう簡単になりました。

しかし、開き止めがないことは問題もあります。三脚の開き方が一定しないため、毎回水平合わせをしなければならず、従って毎回高度のドリフトアライメントをしなければならなくなりました。方位のドリフトアライメントだけで済んでいたのが、だいぶ面倒になります。

かといって、適当な開き止めは見当たりません。不器用ですが、ここは自作するしかありません。ネットで検索することからはじめました。

海外のサイト

新しい赤道儀のAZ-EQ5 GTを調べているときに、たまたまCloudy Nightsの次のサイトで、参考になりそうな開き止めの写真を見つけました。
https://www.cloudynights.com/topic/568804-any-sky-watcher-az-eq5-users/page-2

これならすぼめることも簡単にできそうです。材料は次の写真が参考になりました。

中央のリングと、それに接続する長さが調整できる器具、さらに三脚につなげるワイヤーからできていますが、どうも何というものかが分かりません。これもネットで調べてみます。

材料

長さを調整する器具は「ターンバックル」と呼ばれていることが分かりました。両端の接続部はフック式と、アイ式の両方があるようです。フックだと簡単に接続できますが、片付けるときに外れそうです。そのため両方ともアイ式にし、登山用具のカラビナで接続することにしました。

ただ、三脚につなげるワイヤーの名前が分かりません。Googleの写真検索でも引っかからないため、三脚を傷つけないようなビニールコーティングがしてある、オートバイのヘルメット用ケーブルにすることにしました。Amazonで次のものを購入しました。

① デイトナ ヘルメットロックケーブル 75633(¥554 x 3= ¥1,578

u-Nty枠式 ターンバックル アイ式 4本セット M4 (1,760)


③ ひめじや ステンレス 丸カン (内径 20mm) R-3x20 (81)



YoYo-ホーム 多機能カラビナ キーホルダー 6個セット (888)



出来上がり

特に苦労する点はありませんが、ヘルメットケーブルが固く、長さを調節するのが大変でした。なんとか長さを合わせ、最後はプラスチックのワイヤーで固定しました。





なお、ターンバックルを素手で回しているときに、ネジ山で指が切れることがありました。軍手をして回したほうが良さそうです。

見た目はひどいものですが、なんとか実用にはなりそうです。


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