センサーの傾き補正がうまくいった?

 星像を丸くするのには、結局センサーの傾きを補正するしかないという結論に達しました。

ASI 183MMという1インチセンサーでは、傾きが問題になることはないと自分に言い聞かせていたのですが、EOSアダプターをPrecise Partsアダプターに変えても、鏡筒をBorg 71FLからε-130Dに変えても現象は同じでした。ガイドエラーの低減も本質的な解決策にはなりませんでした。

Cloudy Nightsをずいぶん調べたところ、スペーサーをカメラとアダプターの間に差し込んで解決したという記事が見つかり、やってみることにしました。

ガイドエラーと画質試行錯誤による傾き補正

レーザーコリメーターによる調整はこれからの課題として(レーザーコリメーターはAliExpressに注文済み)、手元にあるM42コリメーションアダプターを、EFWに変えて接続してみました。

押し引きネジに対応するカメラ位置に、番号IIIIIIを割り当て、それぞれ0.2mm程度のシムシートを入れて撮影しました。510枚の画像をコンポジットして、PixInsighteccentricity値のグラフを作りました。次は、Iだけを広くしたものです。これまでずっと、右下が良く左上が悪かったのですが、逆になっています。明らかに効果があります。

数値はかなり悪いのですが、これはフランジバックがあっていないためで、中心がどこに来るかだけで、判断することにしました

全てのパターンを検証した結果、中心が画像内に来たのが、IIIIIを開けた、次の場合でした。

そのため、次のようにカメラのIIIIIと、EFWの間に0.2mmのシムシートを差し込みました。

この状態で昨日撮影したNGC 2359Ha)です。

この画像の偏心度と、周辺の画像です。偏芯度は最悪でも0.36であり、十分に星像が丸くなっていることは、周辺画像でも確認できます。


これから

偏芯度は良くなりましたが、再現性があるのかどうか検証しなければなりません。また中心が画像内に来ない原因を、シムシートの厚さを変えて検証していこうと思います。

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