Kindle Unlimitedの天体写真入門書
加入したKindle Unlimited で天文書を探していたところ、Getting Started: Long Exposure Astrophotography「やってみよう:長時間露光天体写真?」を見つけました。2013年とやや古いものの、読みやすく、私のような初心者にとって有益な情報が多くありました。
視点が庶民的
ほとんどが自分の経験に基づいて書かれていて、難しい言葉を使っていません。英語が分かりやすく、どんどん読み進められました。
コーンエラー・ホームポジション・ハートマンマスク
この本で初めて、コーンエラーという言葉を知りました。ここからSharpCapのConeSharpをダウンロードし、前回実際に計測してみたことは、前回のブログで書きました。
ホームポジションの設定もよく分かっておらず、これまで適当にやっていたことが分かりました。正確でなくても、プレートソルブすれば問題はないのだろうと思っていました。次はDECのホームポジションの説明です。このように、赤道儀にホームポジションの位置をマークしておくことなど、思いもよりませんでした。また、バーティノフマスクとは別に、ハートマンマスクなるものがあることも本書で分かりました。これまで30mmのガイドスコープ用バーティノフマスクを自作してみたのですが、うまくいきませんでした。これならいけそうです。試してみようと思います。
星像の問題
丸くない星像についても、以下のようにかなり詳しく説明してあり、状況に応じて原因を特定するための、参考となりました。
・中心の星が丸くない
トラッキングエラー(極軸があっていない)
・画面全体の星が長く伸びる(全て同じ方向で露出時間が長いほど伸びる)
鏡筒のたわみ(動いている間に主鏡とガイド鏡の方向がずれる)
・四隅の星のコマが外を向いている
屈折望遠鏡でフラットナーを使っていない場合が多い
もしくはバックフォーカスが合っていない
・四隅の星のコマが内側を向いている
反射望遠鏡でコマコレクターを使っていない
天体写真は奥行きが深い
著者は天体写真が「得られるものが非常に大きな経験」であると同時に、諦めて機材を投げ売りする人や、出費を抑えて先へ進もうとしない人がいて、それらがホラーストーリーであるとも書いています。落とし所が難しい趣味ということだと思い、なんか納得できます。
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