AZ-GTiによる撮影とチルト(スケアリング)補正

簡単に極軸合わせができる、N.I.N.A.のプラグインが出来たため、眠っていたAZ-GTiを活用する気になりました。これまでは、PHD2のドリフトアラインメントで極軸合わせをしていましたので、時間がかかり、動かせる赤道儀は1台が限度でした。

また、71FLに付けているASI 533MCのチルト補正を行いました。レーザーコリメーターを押入れの中に入れ、A4用紙に開けた穴を通してセンサー面に反射させる簡単なものですが、大まかな補正には役立っています。

N.I.N.A.の極軸合わせプラグインはAZ-GTiでも使える

N.I.N.A.Three Point Polar Alignmentプラグインは、AZ-GTiでも同じように使えました。ただし、SkyWatcherのウェッジは、高度・方位角とも調整ネジが扱いにくく、誤差を1分角以内にするのはなかなか大変です。2分角以内であれば良しとしました。

また、撮影中に高度が狂ってくるようで、ガイドがかなり乱れます。それでも、なんとか撮影は出来ました。

すばるです。1X18枚をダーク・フラット処理し、ストレッチしただけのものです。

星像の改善

533MC自体は補正の必要がないと思っていましたが、チルトアジャスターやアダブターを付けた状態で調べると、かなり狂っていることがわかりました。補正後の上の星像は、かなり改善されたような気がします。

次は、前回のチルト補正前の画像の偏心度グラフです。これに比べれば、ほぼ満足できる状態になりました。

すばるの処理

この画像を含め、これまでに7日間で撮りためた、約6時間のすばるを簡単に処理してみました。夜10時半には上階のベランダのひさしに掛かってしまうため、1日で最大でも1.5時間しか撮影できません。機材は71FL+レデューサー、ASI 533MCです。

これから

AZ-GTiは、ウェッジがもっとしっかりしたものであれば、結構使えそうです。そのため、ネットで評判の良いStronghold Tangent Assembly setAliExpressに注文しました。William Opticsのものと迷ったのですが、安い方にしました。

すばるは、空の明るい時間帯にしか撮影できないので、ノイズが多く背景むらも残っています。まだまだ時間が足りないようです。AZ-GTiを活用して、もっと時間を稼ぎたいと思います。 

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