N.I.N.A.の極軸合わせプラグインは使える

前回の投稿でご紹介した、N.I.N.A.Three Point Polar Alignmentプラグインを試してみました。移動角度を大きくすれば、南の空でもSharpCapと同じような操作法で、短時間で極軸合わせができるようになりました。

移動角度が10度では信頼性がない

Three Point Polar Alignmentは、デフォルトでは極点に移動してプレートソルブし、次に移動角度だけ右に移動してプレートソルブ、さらにもう一度移動してプレートソルブし、エラーの量を測定します。

南の空では、Start from current position?ONにしておきます。東の空へ鏡筒を向けておくと、その位置からプレートソルブを始めます。次は移動角度(Measure Point Distance)をデフォルトの10度のままにして実行した修正後の画面です。指示に従ってネジを回し、初めてでも2分ほどで誤差を1分以内にすることができました。

しかし、この状態でPHD2のドリフトアラインメントを実行すると、方位角も高度もかなりずれていることが分かりました。


移動角度を20度にするとうまくいく

そのため移動角度を20度にして再測定しました。そうするとPHD2のドリフトアラインメントの結果を裏付けるように、かなりの誤差があることを示しています。

これを再修正し、やはり誤差を1分以内にします。

この状態でPHD2のドリフトアラインメントを実行すると、ほぼ満足できる状態になりました。


やや高度がずれていますが、試しにこのままでガイドしてみました。私の機器ではほぼ問題がない状態になっています。

これから

これまで、このような極軸合わせ機能をずっと探していました。これでベランダ撮影の準備にかかる時間が、大きく短縮できます。なお、次は移動角度を30度にして実行してみようと思います。


※追記(2021/10/5)

30度にすると、10度と同じような誤差が生まれました。次に25度にして再実行すると、ほぼ満足できるようになります。南天では20~25度が適切ということでしょうか。それとも1回目の極軸合わせではどうしても誤差が生まれ、2回繰り返すのことで正確さが増すのでしょうか。次回は20度のままで2回実行してみます。

※追記(2021/10/6)

本日最初に25度で極軸を1分角以内に合わせ、再度25度で測定したところ、同じ1分角に収まっていました。PHD2のドリフトアラインメント結果も良好です。20~25度であれば、1回の実行で十分正確に合わせることができるようです。

コメント