明け方近くまで撮影

ベランダでの撮影のため、騒音を出さないように12時には撮影を停止して、機材を撤収していました。しかしこれでは、1日でせいぜい3時間ほどしか撮影できません。しかも夜中に片付けをするほうが、かえって迷惑になるのではと考え、明け方4時過ぎまで撮影することにしました。

夜半をすぎると空も十分暗くなり、ナローバンドでは背景ムラはほとんど目立たなくなるようです。次は3日間とも午前2時前後に撮影したかもめ星雲を、Ha147分)、OIII84分)、SII101分)を使って合成したものですが、DBEは使いませんでした。

鏡筒はe-130D、カメラはASI 183MM、赤道儀はAZ-EQ5 GTです。ハッブルのSHO合成は面倒でどうもうまくいかないので、Cuivさんが紹介していたDynamic narrowband combinations with PixelMathサイトの方法を使いました。しかしまだ慣れていないのか、撮影時間が足りないのか、このままではHOO合成と変わらないような気がします。

N.I.N.A.の高度なシーケンサーを使う

これまでは、次の単純なシーケンサーを使っていました。ナローバンドとブロードバンドの全ての撮影パターンを用意し、その中から必要な行だけをオンにしていたわけです。しかし、これでは対象を追加するたびに、いくつもの撮影パターンを作らなければならず、面倒でした。

また、これではオブジェクト指向とはいえず、使い勝手が良くありません。フィルターの変更も面倒です。そこで、高度なシーケンサーへ移行することにしました。これですと、子午線反転や星の大きさが変化したときのオートフォーカスは、グローバルトリガーとして最初に1回指定するだけで済みます。

戸惑ったのは、目標の保存です。最初は次の画像のようにフロッピーディスクアイコンでテンプレートとして保存していました。しかし、これですと目標の座標情報は保存されません。

結局その左のアイコンで、「ターゲット」として保存すれば良いことが分かりました。

高度なシーケンサー全体を、日付をファイル名として保存しておき、次の機会にそれを読み込んで、フィルターや撮影時間などを変更すればよいので、撮影の準備が大変楽になりました。

これから

撮影時間が大幅に増えましたので、無理に明るい時間帯から撮影しなくてもよくなりました。これは大きな改善だといえます。なお、パソコン自体はフリーソフトを使って電源を切断するようにしています。

e-130Dの主鏡が動いて、光軸が撮影中に狂うことがよく起こります。子午線反転後で狂うことが何回もありました。かといって主鏡側面のネジを締めすぎると、主鏡が圧迫されて星像がおにぎりになります。どこまで締めれば良いのかを、これから探ってみます。

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