オートフォーカスのオフセットを作る

今日は夜半に曇ってきそうでしたので、フィルターを変えるたびにオートフォーカスをやり直さなくて良いように、オフセット値を測定しました。N.I.N.A.Dark Customesという、自動的にオフセットを測定するプラグインができましたので、これを使います。


このプラグインをインストールすると、「撮像」タブの中に「Filter Offset Calculator」タブが作られます。


これを実行するとR・G・B・Ha・OIII5つのフィルターで、それぞれ3回オートフォーカスを実行します。


測定した結果は、次のように絶対値で表示されます。HaOIIIが全く同じフォーカス位置であることが初めて分かりました。


これを相対位置に変換し、Acceptボタンを押します。


この値は、次の「オプション」タブの、「オートフォーカスフィルター設定」に反映されます。また、左上の「フィルターホイールのオフセット値を使用する」をONにしておきます。


今日はここまでですが、こうしておけばフィルター交換や、HFRの増加によるオートフォーカス時間を節約できるのはもちろんですが、次のようにディザリング時間も節約できるようです。通常は、3枚撮影するごとにディザリングしているのですが、RGBをそれぞれ3枚、合計9枚撮影してからディザリングすることで、多少でもディザリング回数を減らすこともできるようです。ただ、フォーカス位置の変更にも時間がかかるわけですから、それほどの効果はなさそうですが・・・


これから

ベランダ撮影では、少ない撮影時間をいかに多くするかがポイントになります。カラーカメラでRGB画像を補強するだけでなく、いろいろな工夫をすることが必要になりそうです。

※追記 2021/1/15

上のシーケンスの画像には、トリガーに「フィルター変更後のオートフォーカス」を入っていました。これですとオートフォーカサーが動いてしまいます。これは不要でした。

※追記 2021/1/20

以前に手動で測定したオフセット値とほぼ同じでしたが、なぜかGの値だけはかなり異なっていました。今回は3回測定していますので、こちらのほうが正しいのだと思います。

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