カスタム地平線を作る

ベランダ撮影では、前の人家・立木・電線や、横のパーティションが邪魔になります。これまでは、毎日記録を取って、何時に撮影ができなくなるかを把握していました。しかし時間は毎日変わりますので、これは面倒です。解決策を探していて、N.I.N.A.の「カスタム地平線」が使えることが分かりました

これを使うと、次のように撮影可能な高度と時間が表示されるようになります。これは114日のM42ですが、午後7時から11時であれば、障害物に掛からずに撮影できることが、ひと目で分かります。


参考にしたのは、Patriot Astroさんの次のYouTubeです。


https://www.youtube.com/watch?v=sq3RovtMggc&t=431s

アプリで障害物の方位と高度を測定する

上のPatriot Astroさんの動画では、タップするとログファイルが作られるようですが、このアプリが見つからないため、似たようなGEOCAMフリー版を使うことにしました。


これでタップして写真を撮っていきます。原始的ですが後で写真を見ながら方位と角度を記録していきます。



方位・高度のファイルを作る

Excelで方位と角度を、方位の昇順になるように入力していきます。

次にこれを空白区切りのテキストファイルに変換します。方位112度未満、および220度以降は、障害物にかかりますので、次のように、高度を90度にして最初の行と最後の行に追加します。

N.I.N.A.でファイルを指定する

このファイルをN.I.N.A.の「オプション」タブにある「カスタム地平線」で指定します。

そうすると、シーケンスの撮影対象に先ほどの撮影可能な高度と時間のグラフが表示されるようになります。


これから

カスタム地平線を使うと、撮影計画を立てるときに時間の節約ができますし、撮影の失敗が少なくなります。ベランダ撮影には効果的なツールですね。

ステラリウムでも同じような設定ができるようですので、明日にでもやってみようと思います。 


※追記 2022/1/19

ステラリウムでは、どうやっても地平線がなくなってしまいます。ステラリウムでは、撮影した写真を地平線として使う方法が多く紹介されていますので、いずれこの方法を試そうと思います。

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