フラット光源の変更

フラット撮影はAmazonで購入したA4LEDトレーサー(1,299円)を使っていました。e-130Dの開口部がA4サイズよりちょっと小さいので、大きさはぴったりです。軽くて安いことも大きなメリットです。


ただ、光量を無段階で調整できるのは良いのですが、毎回何度か調整しないと露光時間を0.1秒前後にできませんでした。

以前に294MCを使っていたときは、フラット処理がなかなかうまくいかなかったので、露光時間を3秒以上にしていました(Cloudy Nightsではそのような意見が大勢だったと思います)。しかし、現在の183MMは(533MCも)短時間で全く問題ないようです。フリッカーを目立たないようにするには、光量を最大にすると良いというあぷらなーとさんのブログを参考にもしました。そのためいつも0.1秒前後になるように調整しています。

しかしそれでも、フレームごとに明るさが異なる場合が多々ありました。次は最も暗いものと明るいものの比較です。


そのため毎回40枚と多めに撮影し、Blinkでチェックして明るさの異なるフレームを削除して、30枚程度になるようにしていました。これは面倒であるというだけでなく、本当にきれいなフラットになっているかどうか極めて疑問です。

本格的なフラット装置が必要か

フラット装置に移行するときかなと思いました。N.I.N.A.でコントロールして、明るさを調整できるものは3種類あります。その中で評判が良くA4サイズより大きいのは、Pegasus AstroFlat Master 250のようです。

https://pegasusastro.com/flatmaster-250/

値段が$430.44と高いのは確かに問題ですが、最大の問題は発光体の枠が大きいことです。実はe-130Dの開口部の外側に、ZWO EAFが飛び出していてその隙間は3cm程しかありません。Flat Master 250の外枠は少なく見積もっても5cmはあります。

フリッカーレスのLEDトレーサー

調べてみると、LEDトレーサーでも全くフリッカーを起こさないものがあることが分かりました。進光社のNEW LEDトレーサーA4(NA4-07)です。


これは進光社の説明ですが、通常の調光できるトレーサーは「高周波パルス方式」なのでフリッカーが不可避とのことです。しかし、このトレーサーは「制限抵抗方式」なので、フリッカーは全く起きないのだそうです。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/lightningtracer3/na4-07.html

明るさの調節はコピー用紙を間に入れれば良いので、調節機能がなくても問題はないはずです。明るさが一定であれば、コピー用紙の枚数はフィルターごとに固定できますので、そう問題ではありません。フリッカーレスのまま2段階に調節できる切替器がありましたので、それが付属するタイプを選びました。


発光面の明るさは均一で明るさは変化しない

1,299円のLEDトレーサーと、このNA4-07トレーサーを改めて比較してみると、前者は発光面の明るさが均一ではなく、長辺の一方がかなり暗くなっていることが分かりました。これでは、きれいなフラットが作れるはずはありませんした。

NA4-07トレーサーを、各フィルターでテスト撮影しましたが、HaOIIIは明るさ切替器を付けた状態で0.15秒の露光時間になりました。RGBフィルターでは、さらにコピー用紙を5枚挟むことでほぼ同じ露光時間になりました。これは、何度やっても同じ結果でした。また、各フレーム間の明るさに違いは全くないようです。

これから

このフラットを使った、実際の画像の補正はできていませんが、期待できそうです。やや重い(1kg)のですが、値段(1万円ほど)も性能も大満足となりそうな予感がします。

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