たわみは主鏡止めネジのゴムシートが原因
タカハシe-130の、ガイド鏡を使ったオートガイドでは、ガイドエラーはほとんど目立たないのに、画像全体の星像が流れることを報告しました。次の画像ではほぼ横に流れています。
オフアキシスガイダー(OAG)に変更すると、これが解消されることから、原因はガイド鏡と主鏡のたわみの違い(differential flexure)であることが分かりました。
しかし、OAGはガイドカメラで捉えられる星の数も少なく、ガイドが安定しません。ガイドカメラをZWO ASI 120MM miniから、290MM miniに変更しましたが、多少改善されたもののやはりガイドは安定しません。特に低緯度の天体で、空が明るいときは撮影ができません。市街地では明るい鏡筒をもってしても、OAGは難しいのかもしれません。ちなみに、290MM miniはAliExpressで、わずか1周間で届きました。
たわみの原因を考える
ガイド鏡を使った撮影でのたわみは、以前にはたまに起きたのですが、最近は毎回必ず起きます。最近鏡筒で変更したのは、主鏡の光軸ズレを減らすために、主鏡の止めネジと金具の間に、0.5mmのゴムシートを入れたことです。これによって、光軸ズレはほとんど起きなくなり、OAGでの星像も丸くなりました。しかし、考えられる原因はこれしかありません。これを取り除くことにしました。
星は流れなくなったが・・・
ネジの締め方がまだ良く分からないので、主鏡が回転しない程度で、下から押せば上下には動く程度にしました。その結果、見事に星は流れなくなりました。やはり、これがたわみの原因でした。
しかし、星が三角形になっています。明らかにネジの締め過ぎで、主鏡が歪んでいます。
これから
OAGにしていると、光軸合わせをするときに、フォーカサーを伸ばさないと補正レンズが取り外せないという不便なこともありました。ガイド鏡に戻すことはいろいろなメリットがあります。
たわみの原因がわかったことで、残る問題はネジの締め具合を調整して、星が歪まず、光軸ズレを頻繁に起こさないようにすることだけになりました。一歩前進というところでしょうか。
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