撮影用ノートPCをミニPCに交換
現況の撮影用機材は次のノートPCでした。ベランダでの撮影ではそれほど面倒ではないのですが、USBケーブルなどの接続も必要ですし、撮影が始まれば翌日まで触れることがありませんので、これをベランダに出しっぱなしにする必要がありません。そこで、これを取り替えることにしました。
スティックPCかミニPCか
スティックPCの方が鏡筒に取り付けることができ、いっそう簡便になるのですが、問題はCPUの遅さです。メモリ8GB、SSD256GBのスティックPCでも、CPUはJ4125が一般的です。これは、現在所有している非常に遅いCHUWIのWindowsタブレット(CPUはN4100)とそれほど変わりません。
そこで、N4100よりだいぶ速いはずのN5095を採用した、Beelin U59を購入しました。Amazonではさまざまな価格がありましたが、一番安い27,000円のものを見つけました。
また、Chromeリモートアクセスを使って操作するため、HDMIポートに挿すダミーのエミュレーターも688円で購入しました。
データの移行
撮影用ソフトのさまざまな設定データも移行できるようにしました。PHD2、N.I.N.A.、ステラリウムです。
(1) PHD2
プロファイルは、「プロファイル管理」で一つずつ「書き出し」、新しいPHD2で「取り込み」していくしかなさそうです。
ダークファイルは、C:\Users\[user-name]\AppData\Local\phd2\にあるフォルダーを移しましたが、これで本当に使えるかどうかは未検証です。
(2) N.I.N.A.
プロファイルには多くの情報がありますので、これをまず移行しなければなりません。C:\Users\[user-name]\AppData\Local\NINAに、ProfilesとProfiles_oldがありましたので、念のため両方ともコピーしました。
もちろん、前回の投稿で取り上げたキャッシュ画像(FramingAssistantCache)と、スカイアトラス画像(SkyAtlasImageRepository)も移しておきます。
(3) ステラリウム
他のソフトと違い、C:\Users\[user-name]\AppData\Roaming\Stellariumの中に設定ファイルがあります。ステラリウムのインストールの前に移しておくことがポイントのようです。
この前作ったcustom風景データは、Program Filesにありますので、これはインストール後に移します。
Windows 11のタスクバーをWindows 10ライクに変更
このミニPCにはWindows11がインストールされています。しかし、ノートパソコンでは一度Windows
11にアップグレードし、その使い勝手の悪さにすぐ10にダウングレードしたことがあります。今回は、タスクバーの機能をWindows 10に戻せるExplorerPatcherを使ってみることにしました。
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https://github.com/valinet/ExplorerPatcher/releases/tag/22000.556.42.39_efd52cf |
このep-setupを実行してインストールするだけで、次のようにタスクバーの設定がWindows 10と同じになり、メニューバーとして使うことができるようになります。これでWindows 11でもなんとかなりそうです。
移行の結果
Windowsタブレットを使って、Chromeリモートデスクトップで操作することにします。キーボードは、余っていたAppleのものをBluetoothで接続します。ほとんど使わないのですが、タブレットで入力するのは面倒ですので、ないよりは良いかもしれません。いずれにしろ、最初の極軸合わせが終われば後は引き上げてしまい、以降は屋内のデスクトップから操作します。
アンドロイドスマホにも、Chromeリモートデスクトップソフトがありますので、試してみましたが、どうもうまくいきません。
画面は表示され、ズームもできるのですが、タッチパネルが反応しません。
これから
やってみると意外と簡単で、3時間ほどで移行が完了しました。これで、撮影開始までの時間が節約できそうです。CPUのN5095は強力で、PixInsightもスムーズに動きます。ノートパソコンのAMD Ryzen 5 2500Uとそれほど変わらないような気がします。なおPixInsightは画像処理ではなく、撮影した画像のチェックに使っています。
ミニPCは、できれば赤道儀に取り付けてケーブルが煩雑にならないようにしたいのですが、袋に入れてぶら下げても良いかと思います。いずれにしろケーブルはシンプルになります。
スマホでChromeリモートデスクトップがうまく動かない原因を探ってみようと思います。
※追記(2022/4/7)
PHD2のダークライブラリはうまく認識されませんでした。再構築が必要です。
ノートPCのUSBポートが三つだったのに対し、このミニPCにはUSB3.0ポートが五つ(タイプC一つを含む)がありますので、USBハブが不要になりました。これまでUSB接続エラーがたびたび起きていましたので、これが解決されるのではと期待しています。今日の接続テストでは、全く問題ありませんでした。
スマホからのChromeリモートデスクトップは、「トラックパッドモード」になっていたため、直接タップができなかったことがわかりました。3本指で下にスクロールして、操作モードバーを出し、マウスのアイコンをタッチして「ジェスチャモード」にすればOKでした。これは使えますね。スマホだけでミニPCを操作できそうです。
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