ようやくAM5が使える
昨夜は雲が多かったのですが、はくちょう座のある東側が比較的見えていたので、ZWO AM5を使ってみました。
移動・設定・回収が楽
赤道儀本体の軽量化に加え、ウェイトが不要になったので、全体としては4kg程度軽くなりました。
設定するときは、従来の①ウェイトを取り付け、②クランプフリーにしてバランスを取り、③マーカーを頼りにホームポジションに合わせてクランプを締める、というステップが不要になりました。撤収時でも当然ウェイトの取り外しが不要です。
極軸合わせがやや楽に
これまでのAZ EQ5 GTでは、高度合わせをするのに六角レンチを差し込んで調整していましたが、AM5では写真のように大きなレバーがありますので、微妙な位置合わせが楽になりました。
ガイドエラーは少なくなったはず
前回のAZ EQ5 GTと同じように、N.I.N.A.のThree Point Polar Alignment(TPPA)を1回使って極軸合わせをしました。上が前回のグラフ、下が今回のAM5のグラフです。
どちらもそれほど良くはないのですが、下のAM5の方がRA側が安定しているようです。前回は晴れていて、今回は時折雲がかかっていたことを考えると、もっと差があるように思えます。
事実、前回はPixInsightのBlinkを使い、星像がひどく歪んだものを1割以上取り除きましたが、今回はほとんどありませんでした。
なお、最初のTPPAでは方位角がかなり狂っていましたので大きく調整しなければなりませんでした。このような場合は、もう一度TSPAを実行した方が良いとされています。次回試してみようと思います。
また、下のAM5の全体の数値が良くないのは、最後の方で雲が本格的に掛かってきて、ガイドが大きく乱れたためです。
その他にも、自動導入が高速でほぼ無音であることなど、どの点を取ってみても、AZ EQ5より使いやすいと感じました。もちろん高価ですけれと、それを補って余りある使いやすさだといえます。
電源の交換
ポータブル電源をFlashFishの45,000mAhから、Anker 521 80,000mAhに交換しました。重量が2.0kgから3.7kgになり、AM5による軽量化の半分ほどが犠牲になってしまいましたが、実験では撮影可能枚数が58枚(116分)から112枚(224分)に伸びました。電池残量が5段階だけではなく%表示されることで、ぎりぎりまで使えるようになったことも、撮影枚数を伸ばすことに貢献しているようです。当面はこれで問題なさそうです。
いずれは、ミニPCを現在のBeelink U59から、MeLe Quieter3Qに替えようと考えており、これによりさらに撮影枚数が伸びると期待しています。
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