風に弱いAM5はポータブル電源を重しに

818日(木)は風が強く、ウェイトなしのFRA400+AM5という軽量の機材では、三脚を一番短く折りたたんだ状態でも、その影響をもろに受けることが分かりました。


このときの画像は、
Blinkでは分からないものの、SubFrameSelectorでは明らかにEccentricityの値が悪くなり、取り除きました。

この日は、N.I.N.A.Three Point Polar AlignmentTPPA)を西の空と東の空で2回行いました(撮影手順はN.I.N.A.でシーケンスを作っておきました)。2回目は微調整で済んだので、極軸合わせはうまくいったと思います。事実風がなければ、ガイドグラフは平坦でした(次の中央部分)。


そのため、ポータブル電源(3.7kg)をストーンバックに入れたところ、かなり改善されました。次は結構風が吹いている状態のグラフですが、十分許容できる範囲だと思います。


この日はNGC699272分撮影でき、合計で200分を超えましたので、簡単に処理してみました。黄色を強調し過ぎたようですが、明らかに前の約1時間露出の画像より、画質が向上しています。


これから

目標としている20時間はまだまだ先ですが、なんとかそこに到達して、どの程度画質が向上するのかを見てみようと思います。

また、今回は満足できるものでしたが、引き続きAM5の動作を検証していかなければなりません。


※追記(2022/8/24)

翌日の19日(金)のガイドは安定しませんでした。特に赤経が大きく乱れるときがあります。


しかし、それほど良くはないものの安定しているときもあります。

TPPAを2回実施したつもりですが、2回めの極軸合わせがうまくいかなかった可能性があります。このようなときはもう一度TPPAやPHD2のドリフトアラインメントで確認する必要がありますね。

NGC6992を再処理してみました。緑を完全に除去しないで少し残したり、GHSによるストレッチの際、通常のストレッチの後で明度(L)と彩度(Col)のストレッチを独立して行ってみたりしました。このストレッチ方法は、https://ghsastro.co.uk/paulyman/を参考にしています。星雲の色は前回より自然になり、デュアルナローバンドフィルターにしては星の色が出ているような気がします。

また、この日撮影したNGC6960はわずか64分でしたが、併せて処理してみました。こちらも撮影時間を増やしていけば、微細な構造がいっそうはっきりするのではないかと期待しています。


※追記(2022/8/29)

8月27日(土)の撮影では、TPPAによる極軸合わせに加えて、PHD2のドリフトアラインメントをざっと行いました。その結果、ガイドの大きな問題はなくなったように思います。


撮影場所に近い場所での、赤経のドリフトアラインメントは必須のようですね。いずれにしろ少なくとも軽量の鏡筒では、
AM5のガイド性能は問題ないどころではなく、かなり優れているといえると思います。

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