都内からのはくちょう座網状星雲東

東側のNGC6992を処理してみました。L-eXtreme292分、IDAS NBZ302分の合計594分(2☓297枚)です。NBZの光量がL-eXtreme2倍ですので、L-eXtreme基準で考えると、2923022=896分(約15時間)となります。目標とした20時間には届かないものの、比較的明るい対象ですので、ある程度満足できるものになったと思います。


なお、東京都足立区から2022818日から20220930日までの10日間で撮影しました。Askar FRA400鏡筒、ZWO ASI 533MC Proカメラ(0度冷却)を使用、ZWO 30F4 ミニスコープとZWO ASI 120MM-miniでオートガイドし、毎回30枚のフラットを撮影しています(ダークは撮りためたものを使用)。赤道儀は前半がAZ EQ5 GT、後半がZWO AM5です。

前回の投稿でご説明したように、毎回PixInsightPI)のWBPPでキャリブレーションだけを行い、ディベイヤーファイルを作って保存しておき、最後にWBPPに全てのディベイヤーファイルを放り込んでインテグレーションしています。インテグレーションとローカルノーマライゼーションのレファレンスファイルも、WBPPにおまかせして作ってもらうようにしました。300枚近くのファイルの処理には、2時間半ほど掛かりますが、ほうっておけば良いので大変便利です。

また、これも前回の投稿でご説明したように、ストレッチにはPIGeneralized Hyperbolic StretchGHS)スクリプトを使うようにしています。この中にArcsinhの機能も組み込まれていますので(colour stretch)、これも使いながら何回かに分けてストレッチします。GHSで星の肥大と飽和が効果的に防げますので、上の画像でも星像縮小処理は行っていません。

これから

網状星雲西側も、同じ時間を掛けていますが、まだ満足できるものにはなっていません。もっと撮影時間を増やしてみようと考えています。


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