FRA400レデューサーのアンドロメダ銀河

レデューサーを使って、初めて撮ったアンドロメダ銀河(M31)を処理してみました。画角はちょうどよくなっていると思います。Comet BPフィルターで銀河はしっかり写っていると思いますが、星の色が十分に出ていないような気がします。次に銀河を撮るときは、LPS D1かIR/UVカットフィルターにしてみようと思います。

・撮影時間:20221026~116
                120X238+ 60X45+ 30X42枚の合計587
撮影地:東京都足立区
撮影機材:望遠鏡:Askar FRA 4000.7倍レデューサー
カメラ:ZWO ASI 533 MC Pro ー10℃
赤道儀:ZWO AM5
オートガイダー:ZWO 30F4 ミニスコープ + ASI 290MM mini
フィルター:サイトロンComet BP
オートフォーカサー:ZWO EAF
撮影PCBeelink U59ミニPCWindows 11+ Fire HD 8TeamViewer
撮影ソフト:N.I.N.A.PHD2

レデューサー後のバックフォーカス

前回の投稿で書きましたが、Comet BPフィルターとセンサー保護ガラスの厚さの合計は3.5mmですので、バックフォーカスは55mm + 35.mm / 3 = 56.17mmとなるはずですが、実際にはそれより大きい56.5mmが最も良いことがわかりました
        
バックフォーカス    画像の周辺部の偏芯度
                   57.0mm                0.55
                   56.5mm                0.40
                   56.2mm                0.60

特に56.2mmでは、周辺の星像が放射状になり、明らかにバックフォーカスが短いことを示していました。

画像の周辺部のにじみ

10月30日から、次のように画像の周辺部の星像が、多かれ少なかれにじむようになりました。


考えられるのは、レンズやセンサーへの夜露の付着ですので、レンズヒーターを付けるようにしましたが、それほど改善はしませんでしたし、対物レンズには目で見えるような曇はありませんでした。ZWO ASI 533MCには必要ないとのことでしたが、念のためセンサーにもヒーターを付けてみました。

もう一つの可能性は、ZWOのフィルタードロワーからの迷光です。撮影環境がかなり明るいことと、星像がにじむようになる時期と、フィルタードロワーを導入した時期が一致していますので、この可能性は高いと思います。

PixInsightでかなり改善

しかしこれらのにじみは、全てのライトをインテグレーションすると、かなり目立たなくなります。左がにじみがひどい日の画像、右が全てを合成した画像です。

上で書いたような、バックフォーカスが短いことによる、楕円の星像も最終画像ではほとんどわからなくなります。PixInsightWBPPの新しい評価方法のおかげだと思います。ありがたいことです。

これから

フィルタードロワーから光が入るのを防ぐために、遮光シートでドロワー周辺を覆うことにしようと思います。

ヒーターを2つ導入したこともあるでしょうし、気温が下がったことも影響しているのかもしれませんが、電池の持ちが悪くなっています。いよいよ、ミニPCを消費電力の低いものに替える時期のようです。

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