撮影用ミニPCを交換

露除けヒーターを付けたことや、気温が下がったことなどが影響しているためか、バッテリーの持ちが悪くなりましたので、以前から考えていた、低消費電力のミニPCに交換しました。また、これまでミニPCを赤道儀にベルクロテープで付けていましたが、これをなんとかスマートに赤道儀や鏡筒に取り付けたいと思ったことも交換の理由です。これまでのBeelink U59は結構大きく、鏡筒へ取り付けるのは無理がありました。

Beelink U59と、新しく購入したMeLe Quieter 3Q(メモリ:8GBSSD:128GBで、Amazon2,6000円程度)の消費電力をネットで調べると、アイドル状態でおよそ7ワットから4ワット、動作状態でおよそ20ワットから8ワットと半減していますが、CPUBeelink U59N5095MeLe Quieter 3QN5105で、速度はほとんど変わらないようです。実際、MeLe Quieter3QでPixInsightがきびきび動きます。

PCを鏡筒に取り付ける

MeLe Quieter 3Qに付いていたVESA金具を使って、MORE BLUEFG304ファインダー脚座(1,500円)になんとか取り付けることができました。これで、Askar FRA400鏡筒に付けたマルチコネクションプレートに、ミニPCを設置できました(もちろん標準のVixenファインダー台座でもOKですが、そちらにはガイド鏡を付けています)。赤道儀周りがすっきりし、配線も短くて済むようになりました。


なお、ノートPCと違ってUSB3.0ポートが四つありますので、データ保存用USBメモリを付けても、ハブを使う必要がなく接続エラーを起こさないことも、ミニPCの利点と言えるかもしれません。

新しいPCへの移行手順メモ

プログラムとデータの移行は、前回のノートPCからミニPCへの移行で経験していましたので、基本的にはスムーズにいきましたが、細かいトラブルもありましたので、備忘録として手続きをまとめておきます。私なりの設定ですので、あまり参考にはならないと思いますが・・・

   Windows10ライクなタスクバーにする
次のサイトからExplorerPatcherep_setup.exe)をダウンロードして実行します。
https://github.com/valinet/ExplorerPatcher/releases/tag/22000.556.42.39_efd52cf
後は、次のような自分なりのメニューバーを作ります。これがあるとないとでは作業効率が違うと思うのですが・・・・


   その他のWindows関連設定
シングルクリックでの起動・隠しファイルの表示・起動PINの設定・表示フォントの拡大などです。

  Google Chrome.net35のインストール

  ASCOM関連ドライバーのインストール
ASCOM Platform
ZWO_ASCOM_Setup、ZWO_ASI_Cameras_Driverの3つのドライバーです。

  ガイドソフトPHD2インストール
プロファイルは前のPCで「プロファイル管理」で「書き出し」たものを読み込みます。ダークファイルは再構築する必要があると思います。

  撮影ソフトN.I.N.A.インストール
・プロファイルは前のPCの
次のファイルをコピーします。
    C:\Users\[user-name]\AppData\Local\NINA\Profiles内のファイル

    ・フレーミング用キャッシュ画像(FramingAssistantCache)とスカイアトラス画像(SkyAtlasImageRepository)を、N.I.N.A.で自分が指定した場所にコピーします。

・プラグインはプロファイルで移行できませんので、忘れずにインストールします。極軸合わせのThree Point Polar Alignmentと、オートフォーカス支援とバックフォーカスやスケアリング分析のHocus Focusは入れておくと良いと思います。

  プレートソルブソフトASTAPインストール
astap_setup
でプログラムを、h17_star_database_mag17_astaph18_star_database_mag18_astapでデータをインストールします。

  その他の関連ソフトのインストール
・撮影ソフトSharpCap(月・惑星撮影・昼間のピント合わせ用)
・画像処理ソフトPixInsight(撮影画像の確認用)
・プラネタリウムソフトCarte de Ciel(前のPCで使っていたSkytech Xは起動しませんし、ステラリウムはやはりまともに
動きません)

  PCの遠隔操作のためのTeamViewerインストールと設定

TeamViewerインストール
・ルータを接続
・アカウントを作成
・いつも同じIPアドレスで接続できるようにする
    
オプション・全般・ネットワーク設定・受信LAN接続を「同意のみ」に
    
オプション・セキュリティ・ランダムパスワードを「無効」に
    
「遠隔操作を受ける許可」のIPアドレスをメモしておく
・接続エラーが出る場合は、次のサイトを参考にしてポート5398を開放する(実際に出ます)

https://support.borndigital.co.jp/hc/ja/articles/360002711593-Windows10%E3%81%A7%E7%89%B9%E5%AE%9A%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%92%E9%96%8B%E6%94%BE%E3%81%99%E3%82%8B

これで、アンドロイド端末などにインストールしたTeamViewerからIPアドレスで接続し、ミニPCの遠隔操作ができるようになります。

  その他
キーボードとマウスはなくても操作できますが、あったほうが便利です。私は数値の入力用に「Ewin ミニ キーボード Bluetooth 3.0 タッチパッド搭載 マウスセット(Amazon2,980円)」を使っています。

 ミニPCには、ダミーのHDMIプラグを付ける必要があります。EVanlak HDMI ダミープラグ(Amazonで688円)を付けています。

    ルーターはGL.iNet GL-MT300N-V2(Amazonで3,999円)を使っていますが、もっと安いTP-Link WIFI Nano 無線LAN ルーター(Amazonで2,900円)でも大丈夫だと思います。

 

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