おたまじゃくし星雲のSHO処理
寒くなってきたのに防寒対策をしていなかったので、外に出るのが億劫になっていました。星の会の仲間からアドバイスをもらって、発熱ベスト、スノーブーツ、靴下用ホッカイロを購入。これが効果抜群でした。一昨日まで12時間を掛けて、快適にぎょしゃ座おたまじゃくし星雲IC410が撮影できました。もっと撮影するつもりですが、昨日・今日と生憎の天気でしたので、SHO変換の練習をかねて処理してみました。2匹のおたまじゃくしははっきり確認できますが、まだまだ色の深みがありませんね。
撮影時間:2022年12月14日~12月21日の5日間で120秒X360枚: 720分
撮影地:東京都足立区
望遠鏡:Askar FRA 400
カメラ:ZWO ASI 533 MC Pro
赤道儀:ZWO AM5
オートガイダー:ZWO 30F4 ミニスコープ + ASI
290MM mini
フィルター:IDAS NBZ
オートフォーカサー:ZWO EAF
撮影PC:MeLe Quieter 3Q(Windows 11)+ Fire HD 8(TeamViewer)
撮影ソフト:N.I.N.A.+PHD2
画像処理:PixInsightのみ・80%程度にクロップ
BlurXTerminatorは効果抜群
ワンショットカラー画像では、L画像を抽出してデコンボリューションを掛け、それをRGBに戻すという方法しかないようです。しかし、L画像のデコンボリューションの効果はしっかり出るのに、RGBに組み込むと全くわからなくなります。デコンボリューションはあきらめていました。
ところが、話題のBlurXTerminatorですと、RGB画像に直接掛けることができますし、PixInsightのデコンボリューションの面倒臭い設定も、時間ばかり掛かる試行錯誤も必要ありません。
このデフォルトの設定で、あっという間に次の左の画像が右のようになります。星像が小さくなり、青のフリンジもほとんど消えていますし、リンギングも見られません。ただ、星雲の変化はそれほど大きくはありません。設定を変えて効果を大きくすることもできますが、これが星像から割り出された、元の星雲の姿と考えれば、これで満足すべきなのかもしれません。
カリファルニア星雲も再処理
前回のカリフォルニア星雲にも、BlurXTerminatorを掛けて再処理してみました。前回の派手な処理を反省し、かなり抑えて仕上げています。また、スターレス画像を作るときに、輝星が星雲側に分離され、そのためこれも派手になってしまいましたので、修正しています。少しずつSHOの処理に慣れてきている気がします。
これから
前回の投稿で書いた、FRA400レデューサーの周辺星像の劣化は、代理店によれば仕様の範囲内とのことでした。IDAS NBZのようなデュアルナローバンドででは、特に目立ってしまうとのこと。RGB別に処理すればかなり改善するので、妥協するしかありませんね。
BlurXTerminatorは89.95ドルと高いのですが、円高に触れていることもあり、よい機会ですので買ってしまおうと思います。
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