ポータブル電源はアンカーからジャクリへ
最近は、雲が多かったり、風が強かったり、撮影できる星雲がほとんどなかったりと、低調な撮影状況が続いています。その中でも、Anker 521のトラブルには悩まされました。
撮影の途中で、AC電源が突然切れるのです。全く問題ない日もあれば、2時間程度で2回も起きるときがありました。パソコンの電源が落ちる最大の問題は、カメラの冷却が突然切れて急速に昇温し、結露の恐れがあることです。すぐにPCを再起動して、冷却したいところですが、ここでも問題が発生。なぜか、タブレットからTeamViewerでPCに接続できなくなったのです。後でわかったのですが、PC側のTeamViewerのIPアドレスが変わってしまっていました。
公園までWiFiを飛ばす
PCの電源が突然落ちると、固定されていたTeamViewerのIPアドレスが変わるようです。これではその場でタブレットから接続できません。そのため、なんとか公園の撮影場所まで自宅のWiFiを飛ばして、Chromeデスクトップで接続できるようにしました。撮影場所までおよそ40mなので、中継機を使えばつながるだろうと思い、次のTP-Link WIFI 無線LAN中継機(Amazonで2,000円)を公園側の窓に設置しました。撮影場所での電波強度は低いものの、なんとか接続できています。
Anker 521は再度調査してもらうも・・・
Anker 521は、再度メーカーに返送して調査してもらったものの、現象は再現しませんでした。何度かメールでやり取りして、テストを繰り返してもらったのですが、だめでした。仕様では、AC電源のスイッチを切るのは、残量は極めて少なくなった場合だけだとのことです。仕方なく返却してもらいました。
ファームウェアは一応最新のものに更新しているとのことで、もしかしたらと期待して、4月10日に撮影してみました。その結果、同じように2回ダウンし、この時点であきらめることにしました。
Jackery 240を購入
実は、最初に使っていたFlashFishのバッテリー(45000mAh/166Wh)を当面使おうと考えていたところ、突然残量が0になって回復せず、廃棄することにしました。ずいぶんと調べているうちに、次の「株式会社エコソル」のサイトを発見しました。1,760円で梱包材料を送ってくれ、回収と廃棄をしてくれます。
https://www.archivesnet.jp/view/item/000000016797 |
Ankerは無料で回収してくれるという魅力があったのですが、どんなバッテリーもこの値段で廃棄できるのであれば、特にこだわることもなさそうです。ということで、次のJackeryの比較的安価な240(21,600円、67200mAh/240Wh、3.1kg)を選びました。容量が小さい点が気になりましたが、このひとつ上の400は急に高く(49,300円)重く(4.1kg)なりますので、これで試してみることにしました。ヨドバシで買うと、10%のポイントがもらえますので、Amazonよりかなりお得です。なおJackeryでは、送料を負担すれば回収してくれるサービスがありますが、上のエコソルを使えば必要なさそうです。
AnkerとJackeryの負荷試験比較
以前に行ったAnker 521(29,000円、80,000mAh/256Wh、3.7kg)と同じ条件(電気ミニマットとLED電気スタンドをACアウトプットに接続)で、負荷試験を行いました。次は、以前のAnker 521の結果です。これは、不具合があった最初の製品を交換してもらったものです。最初の製品は5時間30分で残量が0になっていましたが、これですと7時間過ぎまで持ちます。
次は本日行った、Jackery 240です。なんと容量が小さいはずのJackeryの方が、使用可能時間が、2時間以上も長くなっています。
しかも、Ankerでは10%を切ると残量が早めに減っていきますが、Jackeryではどこまでも同じ割合で減っていきます。最後は1%のままで15分以上も持続できました。
まとめ
Jackeryは、実際に撮影で使用して動作を確認しなければなりません。しかし、AC電源のスイッチが、自動的に切れるものではないようですので、問題はなさそうです。
購入したAnker 521の個体に問題があるのかもしれませんが(最初に購入したものがそうでした)、販売元で何度もテストしてもらっているので、その可能性は低そうです。使い方にも問題はなさそうです。AC出力は、ミニPCとAM5赤道儀(とそこからカメラへ)の二つだけですし、通常の撮影途中で電源が落ちますので、何か大きな負荷がかかったとは思えません。そうすると、Anker 521にはPCや冷却カメラなどの機器はつながない方が良い(天体写真では使わないほうが良い)という結論になりそうです。
※追記(2023/4/14)
昨日Jackeryで無事撮影できました。AC電源のランプはずっと点灯していますので、バッテリー側からは操作できない、従って突然切断される心配はなさそうです(Ankerでは一定時間後にランプが消灯します)。3時間弱の撮影で残量が64%でしたので、ほぼ予想通りです。耐久性能は分かりませんが、これで当面は安心して撮影できます。Ankerは災害時の予備電源になります。
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