遮光フードで星が歪む
これまで、黒い画用紙を丸めて遮光フードにしていたのですが、鏡筒にしっかり収まらずグラグラしていましたので、すこししっかりしたものを作ってみることにしました。素材は、次の10mm厚のスポンジゴムです。
これを丸めて適当にハサミで切り、テープで留め、中に植毛紙を貼り、外側を画用紙で補強しただけのいい加減なものですが、1時間ほどで出来上がります。ガイド鏡と主鏡用に2種類作りました。
ガイダーの遮光フードには、絶大な効果があることは以前から気づいていました。これを付けないと、ガイドが大きく乱れます。どちらも、鏡筒にしっかりと収まって動きませんので、これまでのボール紙だけのフードと比べると、かなり使用感が向上しましたが、植毛紙を貼った効果については、実感できるほどではありません。
遮光フードを延長するも・・・
スポンジゴムが余ったので、延長フードを作ってみました。見栄えは良くないものの、しっかりと収まって、調子が良さそうでした。
これだけ長くても、センサーが1インチですので、周辺がけられることもなく、風がなければ問題なさそうでした。しかし、これで撮影した星がおにぎりになっていました。
最初の、延長していないフードだけを付けて撮影した星像と比べると、その差は明らかです。
当初のフードの重さが111g、延長フードが134gで、両方だと245gになります。この程度で、対物レンズが歪むのですね。ということで、延長フードはお役御免となりました。
これから
上の写真は、やまねこ座PK 164+31.1(惑星状星雲)の一部です。まだ4時間程度ですが、Askar Colour Magic D1, D2フィルターで撮影し、D1(Ha+OIII)のRGBとD2(SII+OIII)のRGBから、SHO画像にしてみた全体像です。
最低でも全体で16時間程度を目標にしていますので、まだなんだか分からない画像なのは仕方ないにしても、対象が小さ過ぎます。この時期に公園から見える空は、次のようで、星雲がほとんどなく、星団か銀河しかありません。
この時期は、400mmの鏡筒では限界があるということですね。そこで、焦点距離の長くて、使用可能な鏡筒を検討してみました。使用可能な条件は、AM5赤道儀に載ること、現状のFRA 400のF5.6より暗くないこと、片手で容易に持ち歩けること、の三つです。候補は次の3種類で、カメラを含めたおおよその重量と焦点距離を比較しています。ε130Dには約10万円のエクステンダーを購入して取り付けることとします。F値はどれもほぼ同じです。なおAskar 107PHQはF7であり、除外しています。
Askar FRA400 4.6kg 400mm
1. SHARPSTAR Z4 6.6kg 550mm 焦点距離短い・軽い・取扱楽
2. ε130D + extender 7.6kg 650mm 安い・取扱大変・光軸・バックフォーカス
3. Askar FRA600 8.8kg 600mm 重い・高い
ε130D + extenderが焦点距離が最も長く、最も安いものの、光軸とバックフォーカス調整が面倒なことと、取り回しが大変なことから、SHARPSTAR Z4に傾いています。国内では高いものの、AliExpressでは27万円程度ですので、いずれ決断しようと思っています。
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